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AcouSort

AcouSort社はスウェーデン、ルンドに拠点を置くmedtech / biotech企業です。
同社は、細胞やその他の生体粒子を分離、洗浄、濃縮するために超音波を利用する音響流体技術を専門としています。 AcouSortは細胞などの粒子分離と洗浄用のAcouWashと、細胞や細胞外小胞をトラップするAcouTrapの2つの機器を開発しました。

株式会社フィジオテックはAcouSort社と日本総代理店契約を結びました。

2018年のトップ10イノベーションに選ばれました

AcouSortのAcouWashシステムはThe Scientist Magazineによって2018年のトップ10イノベーションの1つに選ばれました。

AcouWash

AcouWashは細胞を濃縮したり、ある培地から別の培地に細胞を移動したり、粒子サイズの違いによって分離することの可能な卓上型機器です。 システムは、マイクロフルーディック・チャネル内に音響フォースを発生させて、指定された出口に粒子を移動させます。
AcouWashシステムは遠心分離（現在の標準的な方法）と比較し高い回収率と優れた洗浄効率を兼ね備えています。 AcouWashシステムは染色の必要なしに物理的特性に基づいて粒子の亜集団を効率的に分離します。 自動化されたフロースルーシステムは、従来の方法ではダメージを与える可能性の高いデリケートな細胞や、貴重な少量のサンプルをハンドリングすることに適しています。
細菌やウイルス研究、再生医療研究、がん研究など、様々な研究で使用されています。

AcouTrap

AcouTrapは、細胞やマイクロ/ナノ粒子を流体の流れに逆らって捕捉・保持する音響定在波を使用したトラッピングユニットです。
音響力により2μmを超えるサイズの粒子は直接トラップされます。小さな粒子(細菌、細胞外小胞体、ナノ粒子など)の場合は大きなシード粒子を最初にトラップし、その後小さな粒子を吸引することで小さな粒子は二次音響力によってシード粒子に引き寄せられます。
AcouTrapではトラップされたサンプルをユニットに固定したまま、抗体や試薬を吸引および分注することができますので、例えばトラップ後サンプルを保持したまま抗体を吸引することで効果的に染色を行うことができます。サンプル処理を自動化するユーザー定義のスクリプトを作成することもできますので、あるウェルに試薬を入れておき、トラップ後に試薬のウェルにサンプルを分注するようなスクリプトを組むことでアッセイの自動化も可能になります。
エクソソーム研究、バイオマーカー探索、細菌やバクテリア研究、がん研究などの用途で使用されています。